スーツやコートなどの自宅で洗えない衣類は、どのぐらいの頻度でクリーニングに出されていますか?クリーニング代金も結構かかるし、生地の痛みも心配だしと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、頻度の目安と出すべきタイミングについてお伝えします。
スーツを大切に長く着るためのクリーニング頻度って?
大抵の衣類は自宅で洗濯していても、スーツだけはクリーニング店に出すという方は多いのではないでしょうか。気持ちよく仕事をするために、また周りからの信頼を得るためにも、ピシッと清潔感のあるスーツは欠かせません。
そんな大切なスーツを少しでも長持ちさせるためには、どのぐらいの頻度でクリーニングを利用したら良いのでしょうか。
スーツのクリーニングで着目すべきは、その着方と着用回数です。
室内での仕事が多く、あまり汗をかかない方は、20回程度着用したらクリーニングに出しましょう。例えば、3着のスーツを着回している場合、およそ3ヶ月で20回を超えると思います。つまり、ワンシーズンに一度は出した方が良いでしょう。
戸外での活動が多く、時々汗をかく方は、10回着たら出したほうが良いでしょう。スーツを嗅いでみて、もし匂っていたら、すぐに出してください。臭うということは、かなり汚れが蓄積されています。
汚れは、衣類の繊維にとって大敵です。繊維が弱くなり、破れの原因になります。
洗うことで生地が傷むより、汚れによる傷みの方が深刻ですので、きちんとクリーニングに出すようにしましょう。
コートはあまり汚れないから、クリーニングしなくても大丈夫?
一見、コートはあまり汚れていないように見えますね。
直接肌に着るものではないし、土ぼこりが舞うような環境へ着ていくものではないので、綺麗に思えるかもしれません。
しかし、意外と汚れているのがコートなんです。襟や袖は直接肌に触れるため、皮脂が付きやすく汚れてしまいます。外を歩けば、排気ガスや小さな埃が繊維にからまり、少しずつ汚れが蓄積されていきます。
特に目立つ汚れがなくても、ワンシーズンに1回はクリーニングに出しましょう。頻繁に着るようであれば、二回出しても良いくらいです。
スーツと同じく、目立つ汚れがある場合は、即刻出しましょう。
時間が経てば経つほど、汚れはとりにくくなります。頑固なシミになってしまうと、染み抜きを行っても取れない場合もあります。
淡い色のコートほど汚れは目立ちますので、手遅れにならないうちにクリーニングすることをおすすめします。
冬に大活躍のセーターは、何回くらい着用できるの?
セーターをクリーニングに出す頻度は、その素材によって変わります。
コットン、シルク、カシミアの場合、2回着用したら洗うのが理想です。
特に、繊細なシルクやカシミアは、汚れをきちんと落とすことが大切です。汚れがついたまま放っておくと、虫食いの原因になります。
カシミアは、虫が好む動物性繊維のたんぱく質でできているため、虫に食われやすいのです。
ウールやアクリル、ポリエステルなどの合成繊維の場合は、5回着用したら洗った方が良いでしょう。
シルクやカシミアより丈夫な繊維なのため、少し頻度は落ちても大丈夫です。
どちらの素材のセータであっても、汗をたくさんかいたり食べこぼしがあったりといった、油系の汚れがある場合は、迷わずクリーニングに出しましょう。
汚れが定着してしまう前に洗うことが大事です。
適切なタイミングでお手入れを
汚れていないように見えても、結構汚れているのが洋服です。
汚れたまましまい込むと、取り返しのつかないシミや虫食いの被害を受けることも。
お気に入りの洋服とできるだけ長く付き合うために、適切なタイミングでお手入れをしましょうね。